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StayBull代表の永木です。
数ある犬のお店の中、こちらのHPを覗いていただきありがとうございます。
僕は少年時代、神奈川県横須賀市の海岸沿いにある街で暮らしていました。
当時はよく海岸へ遊びに行っていました。
そこでは毎日時間を忘れるほど、どこからかやってきた犬たちと一緒に走ったり遊んだりして過ごしていました。
外飼いや野良犬が多い土地柄、そういう時代だったのかもしれません。
自分にとって身近な存在だった彼らは、いつも生き生きと表情豊かに遊んでいました。
小さな頃から内向的な性格の僕は、そんな彼らを常にうらやましく思っていたのを覚えています。
中学生の時、父親の仕事の都合で東京に来ました。
急な環境の変化で不安な日々を過ごしていましたが、公園や高速道路の高架下へ行くと、なんとそこにも犬たちの姿がありました。
生き生きとした姿には都会も郊外も違いはありませんでした。
その姿をただ見ているだけで、新しい環境で生きるための僕の励みとなっていました。
やがて20歳を迎える頃、彼らへの好奇心が高まっていた僕は犬のことを学べる専門学校へ入学しました。
当時その道の仕事がしたいというより、「もっと知りたい」、「一緒に遊びたい」、
という気持ちの方が強かったと思います。
在学中はトリミング、看護学、犬学、獣医学など多くのことを学び、より彼らに対しての関心は強くなりました。
成績はともかく、全て楽しく取り組める自分がいました。
特にトレーニングとの出会いは大きかったです。
それは知識や技術だけでなく、個々の犬の気質やその時の体調、運動量や取り巻く環境など、その子の全てを知っていかないと事態が好転していかないものでした。
難しければ難しいほど、彼らの成長がうれしくてたまらなくなりました。
これを自分の仕事にできたら、そこまで幸せなことはないなと思いました。
卒業後、都内のドッグスクールに勤めていました。
しかし僅か1時間というレッスンの量やあまり深い関わりが持てない会社の決まりがあったため、犬やそのおうちの方々と過ごしたりしっくり話す時間が圧倒的に足りなくて悩んでいました。
ちょうどそのころアメリカの西海岸に行く機会がありました。
そこでは、自分の子供が出来たら学校に通わせるように、犬を飼ったら必ずトレーナーを付けたり、クラスに連れていくという文化がありました。
また、トレーナーと飼い主の距離が近いことにも驚きました。
まるで家族のように一緒にチーズを食べながらワインを飲み、犬たちとともに食卓を囲んだり、毎朝一緒にお散歩をするトレーナーもいました。
アメリカの国民性もあると思いますが、犬にも人にも愛されるトレーナーっていいなと思いました。
文化があるということは少なからず行政も動いていて、公園に犬のウンチを捨てるゴミ箱や水飲み場等が点在しているのも見かけました。
大きな保護シェルターなんかもありました。
もちろん日本の文化や行政の批判ではなく、その姿勢、こういった飼い方、トレーナーとしての飼い主さんとの距離感はまさに僕が心に描いていたことそのものです。
帰国後しばらくして、このアメリカでの経験を生かすため、2014年2月、目黒区駒場にStayBullを創りました。
少しでも広い場所でたくさん走って欲しいと思い、20坪以上の場所にしました。
StayBullは、犬たちをお預かりさせていただくお店です。
お預かりしている間はたくさん遊んだり走ったり、興奮癖が付かないようにしっかり休ませたり、という生活を送ります。
お客様からのご相談の中で、「家でお留守番が多く、うちの子が退屈そう」、「イタズをする」、「吠える」などとお悩みを抱えていらっしゃる方も多いのですが、実際にお預かりさせていただいて気付くことはその子の持っているエネルギーやパワーに対して圧倒的に運動が足りていなかったというパターンも多かったりします。
そういう子たちも含め、StayBullで犬同士たくさん遊んでエネルギーを思いっきり発散させて安定した状態でおうちに帰ってもらえたらと思っています。
それがStayBullの意義です。
StayBullからおうちに帰ってきた時、運動欲求を満たした彼らは家でのイタズラも減り、飼い主さんも愛犬との時間をより楽しく快適に過ごしていけるのではないかと考えています。
最後になりましたが、僕は何より犬と人が生き生きとした表情をしているのが好きです。StayBullでお預かりさせていただいて、犬と人、その両方の笑顔が見たいと思い、僕たちは今日も犬たちと遊びます。
StayBull代表 永木大輔